MOTHER 2 オマージュ・パロディとその元ネタ

1994年に任天堂から発売されたスーパーファミコンのRPGゲーム「MOTHER 2」の作中に仕込まれている様々な小ネタの元ネタを、わかり次第公開していくブログです。

このブログについて

 MOTHER2というゲームは発売から20年以上が経っても色褪せることのない名作であり、今後も何らかの形で遊ばれていくだろうし、少なくとも語り継がれていくと思います。

 MOTHER2の面白さのひとつは、作中のあらゆるところに存在する、細かくて豊かな小ネタです。すでに様々なウェブサイトで、MOTHER2の小ネタおよびその元ネタについては言及・まとめが行われていますが、見たところまだまだ指摘されていないネタがたくさんあります。例えばBGMに関する話はこれまであまり言及されていないように思います。本ブログは、既に言及されているものも含めて、私が探究したMOTHER2の小ネタの元ネタを紹介することを目的としています。

 

 作中の小ネタは、元ネタが分からなくても十分に面白いです。およそRPGらしからぬネタ自体の面白さと糸井重里のユーモアが卓越しているためです。中には初プレイから10年以上経ってひょんなことから元ネタを知り、「あれはパロディだったのか」と気づくものもあるほど、ネタが自然に潜んでいます。なんなら元ネタを知っていたからといって面白さが増すようなものでは無いかもしれません。

 しかし、無数にあった小ネタにそれぞれちゃんと元ネタがあるかもしれないとなれば、それを探りたくなるのがファンの心理です。きままなにいさん戦の音楽は単にロックンロールを模しているのではなく、特定の曲のオマージュであるかもしれないとなれば、それをついつい探したくなるのです。

 また、発売から既に20年以上が経過しており、元ネタを探す上で資料や情報の風化が心配でもあります。オネットのパン屋にいたおばさんが言及した「やさいスープのかいじん」とはいったい何だったのか。創作でないとすれば明らかに時事的なネタであって、時事ネタを21世紀に入ってからどのように追跡すればよいのでしょうか。今でもすでに十分風化している感はありますが、この作業は今のうちに行うほうが吉だと思います。ただし、この点はむしろインターネットのある現代のほうが、1990年代に元ネタを探すよりも楽かもしれません。実際、「野菜スープの怪人」を検索すると、案外簡単に元ネタを知ることができました。

 

 次からは、具体的なネタを検討していきたいと思います。